出版社に原稿(企画書)を持ち込み、ビジネス書や社史を出版してみたいと思ったことはありませんか?長年出版業界で多数のビジネス書や社史を手掛けている編集者は、通りやすい企画内容と注目を集めるタイトルの付け方を心得ています。そこで、ビジネス書や社史の企画持ち込みで出版したい人に向けて、編集者のお役立ち情報をご紹介します。
持ち込み出版に限らず、出版社主催の企画案コンテストに募集した時も、多数の応募者の中から書籍化できる内容なのかが問われます。
自筆でも代筆(ライターが企画内容を聞き作者の代わりに文章を執筆する)でも、それは同じです。出版社への持ち込みで、社史やビジネス書の企画が編集者の審美眼にかなうには、主に4つのポイントがあります。
「みんなに役立つと思うから書籍を広く販売したい」と思う人は多いです。しかし、その「みんな」は一体どういった読者層に向けて発信するのか、掘り下げてよく考えてみてください。限られた仲間内に配る私家出版は別として、どんな人に読んで欲しいのか、または役立つのかをできるだけ想定しておくことです。
目的は様々でしょうが、読者のターゲットを絞るには、この目的(テーマ)を具体的に絞っておくことです。何のために本を書くのかがあやふや、また目的がありすぎても、企画内容が統一されません。何部売れたら良いのか、内容は男性向けか女性向けか、またはその両方か、年代はどれくらいかなど、自分の中で考えてみましょう。
書きたいから書くという著者目線ではなく、読者にどうしたら内容が届くのかを考えます。読者の立場に寄り添って執筆することが大切です。上から目線の教え、他人事に捉えられる著者目線の事実、格差を感じる雲の上話はやめておきましょう。読者が「自分でもこれはできるのではないか、チャレンジすれば手が届くようになるかもしれない、日常生活で役立つかもしれない」と思えるような視点で、書くことです。
もし今までに多数の人が同じ分野で書いているテーマで、勝負するのなら難しいでしょう。類書を発売してもそう売り上げが見込めないため、持ち込み出版では避けられがちです。できれば、今までになかった斬新な面白いテーマで、一味違う独自視点が必要です。そこに、実体験に基づいた例やノウハウがあればなお良いでしょう。
業界の専門用語を羅列すると、分野に精通している人でないと分からない書籍になってしまいます。一定の分野に向けて書く場合は良いですが、そうでないなら誰にでも分かりやすい言葉や表現を使うことが大切です。
できるだけ噛み砕いた分かりやすい言葉は、万人に伝わりやすいです。「読みやすさ」はどの書籍でも求められることです。「この本を読めば自分にどう役立つメリットがあるのか」を必要とする人に向けて、内容が分かる言葉を発信しましょう。
上記の構想を練り上げたうえで、出版社に企画書を持ち込み、チャレンジすると良いでしょう。
内容がどんなに素晴らしくても、実際に客が本に興味を持ち買わなければ話になりません。売上にダイレクトに直結するのは1番に「タイトル」です。読者が読みたいと思うタイトルでないと、売れないのが実情です。
毎年様々な書籍が発売される中、客の目に買いたいと思わせる書籍は一体どんなタイトルでしょうか?平積みされ売れているビジネス書には、ある共通点があります。ここでは、その具体的なコツをご紹介します。
タイトルから内容が一目で伝わるようにすることは重要です。同時にその書籍が読者にどのようなメリットを与えるのかをタイトルにしましょう。難しそうで、読むのに疲れそうなタイトルではなく、誰でも簡単に読めそうなイメージを持たせるものが良いです。
持ち込み出版したい社史、ビジネス書の表紙案を思い浮かべ、PC上ではなく実際に手書きでタイトル文字を書いてみます。そのうえで、単語や組み合わせや語呂を何度でも考えてみます。これは1000万部以上のビジネス書売上実績をもつ名プロデューサー長倉顕太さんも行っている手法です。また、同じ文字でもひらがな・漢字・カタカナで印象がずいぶん変わります。それらも含め、よく考えてみましょう。
上記のように、目標が分かる金額、実際にチャレンジしやすい時間を入れるなど、数字をタイトルに含めるのも効果的です。数字に限らず、「もしかして自分にもできるかもしれない」と、お手軽感を読者に感じさせることが肝心です。
社会の一般的な定義を裏切るような、常識の逆系タイトルは、その意外性で読者の目を惹きます。また、「セーラー服と機関銃」のような一見関係のない言葉の組み合わせも、意外性で興味をそそります。どちらも「これは一体どういうことだろう?」と読者に思わせる効果的なタイトルです。
そう言われれば何故だろう?と一瞬考えるタイトルも、人の興味を惹きつけます。質問に対する答えが知りたいと読者が思い、書籍を買いたくなるのです。
あえて対極の表現を並べて、比較タイトルにする手法です。一般的に真逆に思われることを並べてみると、注目を集めやすいです。
多数の人が経験している日常でありがちなことを、タイトルにする方法です。意外性やインパクトには欠けますが、読者が身近に感じるテーマなので、共感を得やすいという利点があります。
いかがでしたか?売れる社史やビジネス書の企画は出版社に持ち込みする時点で、様々なハードルに試されます。自分が出したい書籍にどのような目的があり、そしてどのような人に向けて必要なのかを考え抜き、あらかじめ目的とターゲットの明確化をしっかりしておくことが肝心です。また、タイトル選定も同じように検討し、具体的な売れるタイトル(案)を複数準備しておくと安心です。
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