医師である著者が日常診療の合間の休暇を利用して、ヨーロッパでスケッチ旅行を重ねた二十七年間の集大成として作られた『水辺の風景』。スケッチと共に綴られた文章が画に物語を添える。ある時は震える冷気のエルベ川のほとりで、またある時はミストラルの吹きすさぶセント・ビクトワール山に対峙し無心に絵筆を走らせる。子どもの頃、自然いっぱいの吉野川の近くで生まれ、吉野川で遊び、育ったノスタルジーが絵のモチーフとして自然と著者に水辺の風景を選ばせている。
ヨーロッパの居心地の良い場所を探して訪ね歩き、幸せな時を持った日曜画家の旅の記録。
B4(364mm×257mm)
ハードカバー、オールカラー74ページ
画文集 水辺の風景
著:岸 久美昭
私家版 非売品
著:岸 久美昭
私家版 非売品