リーブル出版

教職課程地理学における作業学習 中・高で地理を教える先生の授業のヒント


 

この授業実践報告は2003年に上梓した『作業学習を中心とした地理の授業』の大学生版です.前著は筆者が中・高で取り組んでいた作業学習を紹介したものでしたが,読んでいただいた先生方から,期待を込めて,「教育理論がないので,理論の勉強をしたらどうか」とのご指摘をいただきました.そもそも,私が作業学習を始めたのは,高等学校の授業時間の関係で,地理は世界史との選択授業で週4時間あるものの,世界史に比べると教科書上では教える内容が少なく時間が余るので,余った時間を何とかするとともに,授業内容の定着を図ろうと始めたもので,考えが至らなかったとはいえ,作業学習の教育理論は考えたこともありませんでした.
その後,姫路獨協大学に非常勤の職を得たので,これから先生になろうと努力している学生さんたちに,教育現場の教授方法を知ってもらおうと,通常の講義の中に作業学習を取り入れて実践するとともに,教育理論について考えてきましたが,才能がなく,理論の構築までは至りませんでした.その代わりに,第1章にこれから教職を目指す学生さんたちに,私なりのアドバイスと学力について考えたことをまとめました.
なお,本書の第1章は「はしがき」のような位置づけで,第2章以下の内容は第1章の最後にまとめています.本書がこれから教職を目指す学生さんたちをはじめ,現場で頑張っておられる先生方の授業の参考になれば幸いです.(はじめにより)
 

教職課程地理学における作業学習 中・高で地理を教える先生の授業のヒント
著:武市 伸幸
並製本 A5判(H210×W148) 136ページ定価:1320円(本体:1200円+税)
ISBN978-4-86338-406-4

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