『俳句写真集―四季を楽しむ―』 酒井 正樹(岡山県在住)
写真、俳句、草花豆知識が一冊になった、見て楽しい、読んで楽しい、遊び方満載の英訳付き俳句写真集。
自然体でユーモアあふれる言葉と、身近にある自然を美しくきりとった写真が、特別な事ではなくて日常を楽しむ術を教えてくれます。
著者紹介
小学校時代は自然が好きで理科系。中学・高校時代は文芸や音楽に浸りきりで文科系。大学では心理学をめざし文学部に入学するも、学部以降は自然科学の世界に生きてきた。専門は神経行動学で、動物行動のしくみを神経系のはたらきとして説明することにあった。サルの前頭連合野という最高次の脳機能(注意や記憶)を研究した一方、コオロギの神経系にも探りを入れ、求愛と交尾のしくみを追求した。定年後の現在、理科系と文科系の両方の世界に暮らしている。ヒトの意識と脳という問題に取り組みながら、言語や文芸への興味も衰えず、こよなく愛する音楽ではヴァイオリン演奏をたしなんでいる。
著書等
分担執筆:『動物の心 脳と心のバイオフィジックス』 共立出版 1997
編集・分担執筆:『動物の生き残り術』 共立出版 2009
著書:『これでわかるニューロンの電気現象』 共立出版 2013
翻訳:『神経インパルス物語』 A・マッコマス著 共立出版 2014
エッセイ:『意識と脳 ―クリストフ・コッホを読んで―』 比較生理生化学 32 (1) 30-40 2015
《お客様の声》
これまで何冊もの本を出してきたが、俳句写真集というのは今回が初めてであった。カラープリントでは経費がかさむうえに、どんなものになるかわからず、迷い悩んでいた。そんなとき、ネットでリーブルさんに出会った。懇切な説明を受け、たよれる出版社との印象を強くした。製本にかかる見積もりも思いのほか安く、意を決してお願いすることにした。原稿の送付から4回の画質調整と何度かの校正を経て、3ヶ月と少しでできあがった。読者から「本がりっぱ!」「写真がきれい!」「レイアウトがすばらしい!」などの声が寄せられ、満足感でいっぱいだ。
私の俳句写真集には問題が2つあった。その1つ。作品は写真が主であり、句は写真に添えたものであった。知人に見てもらうときは、まず写真だけを自由に、そのあとで句を読みつつ写真を見てもらっていた。しかし、本ではそうはいかない。結局、読者の視線をいきなり句の方に向かわせないよう、句はなるたけ控え目にして写真に添えるしかない。文字のサイズと配置が微妙に影響するため神経をとがらせた。その2。私の写真には句の他に、句の英訳とタイトルそれに解説が付いている。これらが加わると画面が混雑し、下手をすると写真が台無しになってしまう。これも心配の種であった。しかし、送られてきたラフ・レイアウトを見たとたん、すべての不安が吹き飛んだ。こちらの意図が十分に理解されており、ほぼ期待通りのものとなっていた。スタッフが作者に寄り添ってくれているのを実感した。
エピソードをひとつ。いくつかの作品では写真に楽譜を添付したのだが、ある曲の楽譜が外国の出版社のものであるため、転載許可を得るのが難しいことがわかった。ところが、スタッフのなかに楽譜作成ソフトを使える方がおり、オリジナルと違わないりっぱな譜面を仕上げて下さった。こんなことができるのもリーブルさんだからだと思う。これから写真集をつくろうとする方には、文句なしにリーブルさんをおすすめするつもりだ。
著:酒井正樹
高精細300線印刷
定価:3080円(本体:2800円+税)
ISBN978-4-86338-121-6