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『イマユラ』

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読書ノートNo.15

書 名  『イマユラ』

著者名  山本精一

出版社名 Pヴァイン

 

「想い出波止場」や「BOREDOMS」「MOST」など数々のバンドで活躍する

山本精一氏の3作目となる随筆集。

摩訶不思議で荒唐無稽な文章は、山本精一氏の作り出す音楽のイメージを裏切らない。

現実と虚構がまざりあい、最終的には小説になってしまうほど縦横無尽。

酒に酔うと木と相撲をってしまう癖の話など、山本氏の生活はまるで日本昔話のようで

読んでいると、つい声にだして笑ってしまう。

文章を通して、山本氏の異様なまでの好奇心の強さが浮き彫りになっていく様は、

突き抜けていてとても気持ちが良い。

『イマユラ』に掲載されていたかは覚えていないが、オリンピックに熱中しすぎるあまり

何か記録に残さねばと、オリンピックを見ている自分をハンディカムで撮影していたという話には驚愕した。

 

読後も、狐につままれたような ぽかん とした気持ちになるが、それが妙に気持ちよかったりするので

4作目が出版されても買って読み、また ぽかん とさせられたいと思う。

 

 

自分は去年の12月にリーブルへ入社したので、リーブルの「読書の時間」を残念ながら経験していません。

「読書の時間」があったのを少しうらやましく思い、今回読書ノートを書かせていただきました。

今後もブログを書かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

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