お客様の持ち込みの布で製本したい
初めてのご要望になんとか対応する
2018年12月、オリジナルの布を本の表紙に使用し製本できるのかとお問い合わせがありました。
上製本(ハードカバー)は専用の用紙があり、その中から使用したい紙を選定するのが通常の流れです。
しかし、お客様は撮影されたインドで手に入れた布を表紙にどうしても使用したいとのご要望でした。
弊社では初めてのご依頼内容でしたが、持ち込みの布に対応できる製本所を探し要望に応えることができました。
最初の色校正で7種類の本機校正
紙・インキの配合違いなど提案するも決定打に欠ける
お客様より、こんな写真集の色で印刷したいと、数冊写真集のタイトルを教えていただきました。
弊社でもそのうち数冊を購入し、お客様が求める印刷の色を検討しました。
しかし、その数冊もそれぞれ印刷の色、風合いに違いがありこれだという色は出ませんでした。
また、紙も光沢が出るもの光沢が出ないものがあり、選定に時間がかかりました。
何度修正しても、なかなかお客様の
ご希望の色が出ない
お客様はご自身でフィルムも現像もされるカメラマン。
写真と印刷で再現できる色に違いがあるといっても、なかなか理解していただけないし、
なんとか希望の色を出したいと、制作・印刷担当者と何度も相談し試し刷りを行いました。
予定していた本のサイズより大きい
大型本での仕上がりをご希望される
当初、お見積もりさせていただいたサイズはT220mm×W297mm。
しかし、どうしても大判の写真集にしたいというお客様のご希望を叶えるため、
大判の写真集が印刷・製本できる工場を探しました。
ただできるのではなく、お客様と弊社の求めるクオリティを実現できる工場を見つけるのに苦労しました。
実際にお会いすることで
見えてきた、お客様が希望する色
約150通のメールのやり取り、数回の電話のやり取りをさせていただいておりましたが、
それだけでは、お客様に本当にご満足していただけるか不安もあり、
実際に外注先となる長野県の工場に伺い、お客様と一緒に印刷に立ち会わさせていただきました。
印刷現場では、立ち会い当日お客様が写真集の見本をお持ちになられておりましたので、
希望する補色の色を指定させていただくなど、プリンティングディレクションをさせていただきました。
自社でやっていることが他社でも再現でき満足できる仕上がりになりました。
『土 水 火 風 人 レンガを作る』
著 笠原コレ
上製本 変形(297×297) 164ページ
定価 15,000円+税
ISBN978-4-86338-249-7
取締役EC事業部長 小石晃弘