My CHIT-CHAT STORY著者:関田孝司
価格:(本体800+税)
●ジャンル:エッセイ
●サイズ:四六版
●ページ数:394P
●制作期間:11カ月
[こだわりポイント]ダイジェスト
1975年に創刊された英文寄稿集CHIT-CHATを
日本語に訳して一冊の本にした著者の挑戦
『My CHIT-CHAT STORY』 私のCHIT-CHAT物語は、著者の関田さんが編集長をつとめた、英文のエッセイを集めた季刊誌で、著者自身が英語を勉強するためにと始めたものです。1975年から1994年まで47冊を発刊しています。
今回、より多くの人に読んでもらいたいと、英文と和訳を掲載したいと、リーブルへいらっしゃいました。
著者自身は高齢のため和訳が困難だったため、恥ずかしながら英語があまり得意ではない編集部が、まず英文を和訳することからはじまりました。
時代考証や英文の翻訳。日本語として、読み物としていいものにするのに大変苦労しました。
当時、著者自身もCHIT-CHATの原稿を集め、悩み勉強しながら英文でエッセイを書き、しかも自分のポケットマネーで作っていました。
このようにたくさんつまった本書の苦労を、どうにじますかも編集の一つの課題でした。
CHIT-CHAT20年の歴史
文字量が違う英語文と日本語文の
バランスを合わせながらのレイアウト作業
また表紙で使われた、素晴らしい作品を文章の中に登場させてありますが、作品と文字組の対比に気をつけながら、配置していきました。
デザイン自体は早い段階から決定していました。
素材選びに迷いましたが、愉しかった装丁デザイン
本書の装丁はこちらからの提案どおりやらせていただき、愉しかったです。冊子の表紙の作品を使うことは決めていましたが、碁盤の目に並べたとき作品をどの位置に置くかを悩みました。
あとは今の透明のカバー部分を今の形でいくのか、普通の紙に今見えているものを全部刷るのか迷いましたが、著者の理解があり、オフセットでも印刷できる透明のアリンダというシートに文字を載せたものをカバーにして、表紙を作品だけにした、今回のかたちでいかせていただきました。
おかげで、CHIT-CHATができたいきさつや内容とマッチしたちょっと変わったパンチのある装丁になったと思います。
カバー
表紙
装丁デザイン
いつもより苦労しましたが印刷はわくわくしました。
仕上げも大変でしたが、いい本ができたと満足です。
仕上げでは、カバーのシートの折る部分4カ所に一つ一つカッターで折けいを入れなければならず、しかもシートがすべりやすく大変難しく大変な作業でした。本に厚みもあり、製本や断裁も苦労しましたが、普段やらない作業ができて、しかもかっこいい本になったと満足しています。