読書ノートNo.8
書 名 『生き方上手』
著者名 日野原重明(医師)
出版社名 ユーリーグ
人生の中年とは50歳から始まる……。何事も捉え方次第で変わる。
日野原医師が患者さんと話をするとき、必ずといっていいほど大抵の患者さんは、
「私ほど不幸者はいない」と言われるそうだ。
その時、日野原医師はいつも患者さんに、
「あなたの苦しみはどん底の苦しみの10分の1くらいでしかないでしょう」
と、医師が出会った本当に胸が潰れるくらい辛い人生を送られた人の話をしてあげると、
その患者さんは納得して、今の自分はそんなに不幸ではないと考え直します。
私自身も不幸なことは敏感すぎるくらい感じてしまう面がある。
反対に幸せには、案外鈍感な自分がいることに気づかされる。
人はいくつになっても生き方を変えられる……人生は習慣である。
かのアリストテレスは、「習慣とは繰り返された運動」であり、
習慣が人間の性格や品性をつくると言っており、習慣に早くから配慮したものは、
人生の実りも大きく、習慣をあなどった者の人生はむなしいものに終わってしまう。
習慣は日々の積み重ねだから、それが習い性になってしまえば、
その後は辛いとも面倒だとも感じなくなる。よい習慣をからだに覚え込ませればよいと……、
う〜〜ん!
普段は習慣などということはあまり意識しないで生活しているし、
自分が日々とっている行動が習慣になっている部分があるのか。
一日が終わる時点でその日のことを振り返ってみたら、
なにが習慣になっているか発見できるかもしれない。