ぼくが装幀をするときに、よく気にかけている箇所があります。
それは「背表紙」です。
「背」という、ちょっと後ろ向きな名前が付いていますが、
人間でいうところの横顔みたいな、、、
いやいや!もっと重要ですね。
むしろ「本当の顔」といっても過言ではない大切な箇所だと思います。
考えてみると、ほとんどの本はオモテ表紙よりも
背表紙を「顔」にして過ごす時間の方が圧倒的に長いんですよね。
本屋さんでいうと、平積みされる期間よりも、
棚に陳列されている期間の方が長いはずですから。
それに気づいて以来、僕は背表紙のデザインに
オモテ表紙以上の愛情をかけてデザインをしているつもりです。
なので本屋さんでリーブルの本を見かけたときは
背表紙も眺めてみてくださいね。
それぞれの本の世界観が
「背」からも感じられるといいなと思ってデザインしています。
デザイナーのマナブでした。