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ISBNって何?

本の裏表紙を見ると、必ずといっていいほど記載されている、

「ISBNコード」。これってどんな意味があるか知っていますか?

書店やネット書店で販売するためには記載必須のコードなのですが、

実は、この数字を見るだけでこの本がどういう内容で、対象は誰で、

この出版社がどれぐらいの規模なのかが分かってしまうのです。

 

たとえば、

 

ISBN978-4-86338-415-6

C0095 ¥1500E

 

というコードがあったとします。(実際にリーブルで発行した「素っぴん」のコードですが)

まず「ISBN978-4」までは日本国内発行の書籍であれば全て同じです。

そのつぎ「86338」と書かれているのが、リーブル出版の「出版記号」です。

この記号は5桁ですが、会社によって異なります。

リーブルは昔、6桁でした(947727という番号でした)。

 

そして、このつぎ「415」という数字が、

この出版社記号で出したタイトル数です。

つまりこの本は、

86338番に登録されている出版社=リーブル出版から発行した415書目の本

ということがわかります。

 

この出版社記号は、日本図書コード管理センターに申請して取得するのですが、

新規登録の際は、8〜6桁の番号までしか取得することができません。

そして、それぞれ発行できるタイトル数が異なります(申請料も異なります)。

 

<出版社記号の桁数で変わる発行タイトル数>

8桁=1書

7桁=10書

6桁=100書

5桁=1,000書

4桁=10,000書

3桁=100,000書

2桁=1,000,000書

 

ただ、1000書ぐらい発行したいと思い、最初から5桁の出版社記号を取得しようとしてもできないのです。

6桁からはじめて、100書発行した出版社のみ、追加申請時に5桁の数字を取得することができます。

4桁にランクアップさせる場合も同様です。

つまり、少ない桁数の出版社記号を持つ会社ほど、大規模の出版社だといえます。

2桁には、講談社、集英社、新潮社などが並んでいます。(現在、2桁は取得不可)

 

そして、2段目の「C0095」という数字は分類コード(Cコードとも呼ぶ)で、

販売対象(一般、教養、婦人、児童など)

発行形態(単行本、文庫、新書、雑誌、ムック、絵本など)

大分類(歴史、自然科学、文学、芸術など)

中分類(数学、物理、彫刻、写真など)

といったものを4桁の数字で表しています。

 

これらの知識を持っているため、

書店で知らない出版社の本を手にすると、ついISBNを見て、出版社記号は何桁かな?とか

何冊出してるかな?など見たりしてしまいます。面白い発見がありますよ。

興味のある方はぜひ見てみてください。

 

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