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べらぼうなメディア王

大河ドラマ「べらぼう」、だんだん面白くなって来やしたね!

江戸後期に活躍した版元・蔦屋重三郎の物語で、喜多川歌麿や東洲斎写楽たちを世に知らしめた立役者だとのこと。「版元」と聞くと、現代でいうところの「出版社」にあたるのかと思っていたのですが、物語を見ているとその仕事っぷりは、枠に収まらず多岐に亘っていますね。いわば、広告代理店のプロデューサー、またはクリエイティブディレクターのようなことを勤めていたのだと感じました。

ドラマの中に平賀源内も出てきますが、こちらも発明家の一面に加え、コピーライターとしても有名ですね。一番有名なのは「土用の丑の日」だろうかと思います。現在ではうなぎは夏のイメージがありますが、天然のうなぎの旬は秋から冬。江戸時代、夏場に売上の下がるうなぎを売るために平賀源内が「本日土用の丑の日」とかかれた看板を考案したとされています。(丑の日は“う”の付くものを食べるとよいという言い伝えがあったため)

本、錦絵、浮世絵、看板といったメディアを匠に利用し、人を動かす広告戦略を打ってきた人たち。現代にも通じるその技をドラマを通じて見ていきたいと思います。

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