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出版用語集「本の名称編 2」

前回に引き続き「本の名称」についてお届けします。
書籍の「本文」にも部分名称があります。
こちらは、耳慣れた言葉も多いのではないでしょうか。
キャプション、図版、脚注、ルビなど、これらは用語説明をせずとも理解できるかと思います。
その中で「版面(はんづら)」をご紹介したいと思います。
文字や図版など、印刷される部分の範囲・枠組みのことをそう呼びます。
これは書籍だけではなく、チラシやポスターなどでも使用する言葉です。
そして紙面に対する版面の大きさを、「版面率」と呼びます。
版面率は非常に重要で、私がデザインを始める際に真っ先に考える部分です。
チラシやポスターをデザインする場合は、
「ゆったりした雰囲気」や「上質な雰囲気」を出したい場合は、版面率を低く、
「緊張感」や「賑やかな感じ」を出したい場合は、版面率を高くします。
書籍であっても考え方は同様ですが、
この場合は版面率によってページ数が増減します。
ページ数の増減は製作費用に直結するため、雰囲気だけでは決められない部分があります。
読みやすさと費用面のバランスを考えながら、著者と相談の上決定していきます。

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