【日刊リーブルレターVol.9】
表紙デザインの話の続きです。
表紙デザインの品質を高めるにあたって、
想定される「デザインのレベル」を考えてみました。
ここでは実際の本ではなく、私が勝手につくった本で試してみましょう。
第1段階 自費出版業界ではよくみる、自費出版然としたもの
第2段階 商業出版風でタイトルを大きく堂々とした佇まいに
第3段階 そもそもタイトルが堅苦しのでタイトル変更を提案した上でリデザイン
第4段階 もっと切り口を見直した別タイトル案も提案
→拡大解釈しすぎで、却下
実際の現場では、タイトル変更については著者と相談しながら進めます。
タイトルが変わると、見出しや本文の表現も変更する箇所が発生し、著者にリライトをお願いすることもあります。
著者にとっては負担が増える提案となってしまいます。
しかし、そのことで本はより瑞々しさを増し、魅力的なものへと進化していきいます。
弊社ではこんな風に、持ち込まれた原稿の持つ価値をどんどんと高めるトライ&エラーを一書一書続けています。
それこそが、出版社を通じて本を出すことの価値だと信じて、私たちは日々編集やデザインをを続けています。