印刷工ブログ「プリントマンシップ」で書かせていただいた記事の続きになります。
お世話になっているデザイン事務所様に、私が気に入った紙、
竹尾の「タブロ」を紹介させていただき、
その紙がピッタリな案件があったようで発注していただきました。
印刷の担当も久しぶりに担当させていただきました。
まず、紙を印刷機にセット。
非常に軽いっていうのが第一印象。
嵩高な紙用のブランケットを使用していないので心配だったんですが、
紙の厚さよりも徐々に印圧を追い込んでいくとしっかりインキが紙に転写されました。
しかし、印刷の圧をかけすぎてしまうと、アミ点がつぶれてしまいます。
それではせっかくの高精細300線印刷が台無しになるので、そこは経験と感でセットしました。
選定した、スクリーニング・インキともに抜群でしたが、
アンコート(上質紙など)の標準濃度ではインキの濃度が薄く弱い。
バックのうすいアミがマゼンタに寄り気味だったので、
バランスを考えてブラックとシアンの濃度を上げました。
濃度を上げていく段階で心配していた食品自体が青みがかることもなく再現できました。
やはり、ブレンドした女神インキのOSスーパーブラックのおかげでしょうか。
アミの再現性が良い東洋インキのNEX-T1のおかげでしょうか。
すべてが良い方向に印刷できました!
タブロは紙厚が1種類しかなく、使用する仕事を選ばなきゃならないかもしれませんが、
印刷時に使用するインキやなどをしっかり選定すると非常に質感ある仕上りになる紙でした。
デザイナーさんが求めてた適度な北欧のチープ感もでたのではないでしょうか。
もし、お手元にチラシがある方は上で書かせていただいたストーリーもふまえて、
もう一度チラシをご覧になってください。
いつもと違う印刷がしたいって方がいらっしゃいましたら、
ぜひリーブル小石までご連絡くださいませ!
紹介させていただいたhocco sweets様の紹介をさせていただきます。
ホッコスイーツ:hocco sweets
営業時間 am10:00〜pm3:00
火・水・木・金(月・土・日・祝日はおやすみ)
高知大学教育学部付属特別支援学校
780-8072 高知市曙町2丁目5-3
TEL 088-888-8032