【日刊リーブルレターVol.14】
ジョギングが日課の私は、普段だったら通らないであろう道を選んで走ることがよくあります。
バイパスや大通りではなく、旧国道や旧商店街など。「お遍路道」もその一つです。
四国には至るところにお遍路道があるわけですが、札所付近をジョギングしているとお遍路道に出合うことがあります。
▲お遍路道の曲がり角にはこんな看板が立てられています。
その道を走ってみるといろいろなことに気がつきます。千年前からある道であるため、
もちろんトンネルなどはなく、道は細く、山を回り込みながら地形に沿って緩やかに曲がっていたり、アップダウンがあったり。
昔は人の往来が盛んであったと思わせる、看板の名残なども見つかります。
千年前の人たちはここからどんな景色をみていたのだろうと思いを馳せると、全くもって「いとをかし」なのです。
さらに私は、車で走るときも同じようなことをしています。
田舎の方の国道に行くと(高知はどこも田舎ですが)、不自然に余った広いスペースを目にすることはありませんか?
それ実は、旧道の名残です。
昔はもっと蛇行していた道を、山を削ったり盛り土をしたりすることで、なだらかに改修しているのです。
そのため、その付近にスペースが残ってしまうのです。
その証拠に、少し進むと道の反対側に余ったスペースや旧道を見つけることができます。
運転しながらその道を発見できると、ちょっと嬉しくなります。
GoogleMapなどで上からみると、その名残がよく分かります。
地形に沿わせると、本当はもっと蛇行していたんだな、とか
先人が苦労をして改修してくれたんだな、などと思いを馳せると、
こちらも「いとをかし」なのです。
古い道だけではなく、古地図を見るのも大好きで、それだけでご飯三杯いけますが、その話はまたどこかで。