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出版STORY『記憶の花々』

第15回日本自費出版文化賞小説エッセイ部門特別賞受賞!

記憶の花々著者:古味 なほ子
価格:(本体1714円+税)

●ジャンル:エッセイ
●サイズ:210×210mm
●ページ数:104P
●制作期間:5カ月

 

[こだわりポイント]ダイジェスト


文章と刺繍とイラスト……
気がつくと編集作業で3カ月!?

原稿として著者にお持ちいただいたものは、文章と他に著者自身が刺した花々の刺繍と、自身で描かれたイラスト、スナップ写真。と、異なる素材のものがたくさんありました。
これをまずどうやって一冊の本に仕上げていくか……、著者の希望に添いながら、且つ本としてきちんと読めるものにしたいと何度も作りやり直しの作業で、初校正をお渡しするまでの間に3カ月もかかってしまいました。

立体感のある刺繍の風合いを損なわないように、
苦労したスキャニングと色調整。

本文オールカラーの本なので、色の調整やスキャニングにだいぶ苦労しました。
まず刺繍には立体感もあるので質感がつぶれてしまわないようにスキャニングする時も、上から押し付けてしまわないよう、注意しながらの作業でした。
点数も複数あり、古いものなどだいぶ汚れもあり、色が日焼けして薄くなったものなど調整が必要でした。
そして刺繍の布の感じを損なわないように、本文にレイアウトする時、布を直接切ったものを乗せた感じがでるように、1点ずつ自然な布の端感がでるように、手作業で根気よく切り抜いていきました。

手作りのあじを活かしたページに
装丁と表紙には遊び心を

本文はオールカラーで、エッセイ、詩、俳句もあり、刺繍やイラスト、スナップ写真と盛りだくさんの内容で、組み立てていくのがとても難しい本でした。
作品集でありながらも、読み込める本になるように注意しながら本文を組んでいきました。
手書きのタイトルや針と糸のイラストなどを使って、手作り感を出しています。

 

 

装丁は著者指定の刺繍を使って作りました。
表紙とカバーでは少し遊び心を取り入れた、しかけがあります。ヒントは蝶蝶です。
花が大好きで、少女のような著者の心を、花から花へ飛び交う蝶蝶のようだと思い、登場させてみました。本をお持ちになっている方は表紙とカバーを見比べてみてくださいね。

バックの布も強すぎず薄すぎず、写真もきれいに、
いつもと違う印刷濃度で印刷しました。

ほぼ全ページにあわいベージュの布がひかれていて、その色の統一させることと、強すぎず、弱すぎず布の色が出るように苦労しました。
それ以外にも写真や刺繍など、色の強いものもページごとにあるので、鮮やかで濃いものと、あわくやさしいものが、両方活きるように、印刷濃度を普段と違う濃度に調整をして印刷しました。

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