昨年末の『明日も生きる』(虐待・性的虐待を受けた自身の人生を綴ったノンフィクション)に続き、
またまたこれでもかというぐらい壮絶な人生を綴った本ができつつあります。
『極道と覚せい剤と刑務所と僕』
不良少年から極道の世界へ突き進んだ「僕」。
繰り返される刑務所生活、愛する人の死、覚せい剤の魔の手、そして、焼身自殺未遂……
愛する人を亡くしたショックで、僕は頭からガソリンを被り、
ライターで火を点け火だるまに。
しかし、奇跡的に僕の命は消えなかった。
その後も覚せい剤に溺れ、周囲を何度も裏切った。
僕が背負った罪と罰。
僕はなぜ生きているのか。
生きる意味とは何か。(帯文より)
現在も焼身自殺の後遺症で療養中の著者が、市役所の職員さんに話したことを書き起こしてもらったり、
動かない手の親指一本でLINEに原稿らしき文章を書いたり、それをこちらで文章にまとめ、
ようやくその本ができあがろうとしています。
我らがチーフデザイナーの島村部長も、さすがに今回は装丁のデザインにかなり悩んでおります。
娘さんに読んでもらえるような本にするために。
一人でも多くの方に手に取ってもらえるように。
ただ単にメチャクチャな人生の話ではないということが伝わるように。
普段でも3パターンぐらいデザイン案を作りますが、
今回は6案。しかもまだ納得いっていないようで今も悩んでいます。
少しでもいい本にしたいという僕たちの思いが、
そして、著者の佐藤さん自身の思いが、
この1冊の本に込められた思いが、
文章やデザイン・編集を通して多くの人に届けば幸いです。
代表取締役 坂本 圭一朗