営業の澤田です!
4月のリーブル全体会は、制作部のお仕事についての勉強会でした。
印刷に欠かせないもののひとつである画像調整、
プロのお仕事を少しだけご紹介します!
<レベル1>
下記の写真をご覧ください。
弊社出版の写真集の1ページより、ダンサーの少女の足元です。
(掲載しているのは写真の一部分です。)
before → after 足元のゴミをきれいに掃除!
あるはずものを消す作業でしたが、
時にはモリモリ増やすこともあるようです。
※コピースタンプツールを使用しています。
<レベル2>
弊社出版の作品集の切り抜き画像です。
(掲載しているのは写真の一部分です。)
おわかりになるでしょうか……この細かさ……
立体造形作品、素材は木です。
実はコレ、ただ細かく細かく切り抜いているだけではありません。
木と木の隙間にご注目です。(以下の画像だとよりわかりやすいかと思います。)
一番外側の輪郭が、鮮明な切り抜きであるのに対し、
木と木の隙間は、ぼんやりした切り抜きになっています。
ここがポイント。
立体物は手前に見えているもの、奥に見えているもの、見え方が違います。
その立体がもつ“奥行き”を、切り抜いた時に損なってしまわないよう、
手前と奥で、切り抜きのボケ感を微妙に変えているのだそう!
作家さんの作品一点一点に敬意を込めて、
一冊の本に仕上げています。
<レベル3>
最後は弊社が購入した素材画像。緑さわやかな芝生の広場です。
ここに人を立たせていきます。
足元失礼します。(掲載しているのは写真の一部分です。)
集合写真は晴れた日に屋外の別の場所で撮影されました。
日の当たり方ももちろん大事なのですが、切り抜いた際に消えてしまった影を足元に再現していきます。
はい!これで完成!と思いきや、まだ少し浮いているような違和感。
この違和感、さらに自然に仕上げていきます。
……これ以上があるの??素朴な疑問でしたが……
白いスカートの裾と、革靴。みなさま見えますでしょうか……
さらにわかりやすくします。
……見えますでしょうか?黒い線。
そう、これ芝なんです。
芝生の上に“立つ”際、足元に自然に食い込む芝。
一本一本手で描き込んでいくのだそうです。この一手間で影がなじみ、確かな違いが出ていました。
最後に仕上りの比較を。
上記の3例は一部分ですが、以上、リーブル制作部のお仕事でした!
この日は、いつも以上に制作部の人たちが盛り上がっていました。
ツールの使い方や手順、仕事の仕方にはやはり個性が出るようで、
ベテラン社員でも知らない技があったりするのだそうです。
制作部が写真一枚にこめている熱量をあらためて知って、わたしはほんとに頭が上がりません。
最後に社長からは、「変わることを怖がらないで、素直に変わっていってほしい」とのこと。
自然とそう思える勉強会でした。
4月からいいスタートです!
最後までありがとうございました!