『時間工房』作・絵 湯浅基子
日々の生活に疲弊していた僕は、週末、都会の喧騒をはなれてマイカーを気ままに走らせていた。
しばらくいくと、アトリエ時間工房と書かれた看板が目にはいる。
引き寄せられるようにそのアトリエに入ると、不思議な店主があらわれ、
あるものを勧められるままに購入することに……。
そのあるものが巻き起こす、ちょっと不思議で心がじんわり暖かくなるファンタジー。
読み終わったあと、大切な人に会いに行きたくなります。
湯浅基子(ゆあさ もとこ)
大阪府出身。
幼き頃より、詩・絵の世界への情熱を持ち続け、子どもから大人まで愉しめる絵本の創作を始める。
あざやかな色彩表現を通して『世界はこんなに美しい』ということを発信していきたいと考えている。
絵本に『ひとつぼっちの才能の木』(文芸社)、『きつねの奥様』(リーブル出版)がある。
作・絵:湯浅基子
上製本 A5 28ページ
定価:1980円(本体:1800円+税)
ISBN978-4-86338-194-0
絵本カラー印刷
絵本の出版にあたり、鮮やかな色をどうにか出せないものかと、ネットで検索していたところ、
リーブル出版様がグラフィック系の出版にも非常に力をいれておられることを知りました。
ホームページを拝見して、その高い技術力に魅せられ、さっそく資料請求をさせていただきました。
実際のサンプルは発色や質感も本当に素晴らしくて、原画に近い色合いを
出していただけるに違いないと確信しました。
また、一緒にお送りくださった本作りの基本をまとめたガイドブックも大変役立ちました。
お値段についても、自動見積りは内訳(例えばサイズや枚数、ハードカバーかソフトカバーか、
流通の有無など)がよくわかり、本づくりにどのような要素があってどのように
値段に影響するのかが一目瞭然で、勉強にもなりましたし、安心してお願いすることができました。
本作りの過程では、納得いくまで親身に寄り添ってくださり、物語を読み込んでくださった上で、
「そんなことができるんですか!?」と思うような、まさしくプロならではのご提案をいただきました。
たとえば、「時間工房」は少し不思議なお話ですが、茶色単色使いにすることで経費も抑えながら、
お話の世界観にあったセピアのイメージを実現できること、「きつねの奥様」では、
光沢紙よりもマット紙にすることで柔かな色調に仕上げることができること、
そして、表紙は原画の一部を拡大して用いること等々を提案いただきました。
こういう方法があるんだと勉強になりましたし、私の作品をより良いものにしようと
追求してくださるご担当者様の思いに感激しました。
当初の想像を超えた仕上がりで、大変うれしく思っております。
絵本をみていただいた皆様からも、色が綺麗ですね、どうやったらこんな色合いが出せるんですか?
とお褒めのことばをいただき、リーブル出版様には本当に感謝しております。
本当に有り難うございました。